「先端芸術2020/アペラシオンAPPARATION」 -先端芸術表現科20周年&伊藤俊治教授退任 記念展






写真:吉次史成

会期:2020年9月20日(日)〜2020年10月3日(土)
休館日:月曜日、9月23日(水)※ただし、9月21日(月・祝)は開館
開館時間:10時〜17時(入館は16時半まで)
会場:東京藝術大学大学美術館陳列館
入場料:無料
出展作家:赤松音呂、AKI INOMATA、石川直樹、石原 海 、岩崎宏俊、牛島大悟、金川晋吾、川人 綾、川村喜一、菅 実花、琴 仙姫、栗山 斉、小森はるか+瀬尾夏美、最後の手段、鈴木ヒラク、多和田有希、藤本 涼、目[mé]、毛利悠子、モニラ・アルカディリ、安田 葉、八幡亜樹

1999年に設置された東京藝術大学先端芸術表現科は、従来の美術大学の枠組を乗り越え、時代にインパクトを与える革新的な実践と表現活動を通じ、欧米やアジアで国際的に活躍するアーチストやクリエイターを数多く輩出してきた。国籍も多岐に渡り、ヨーロッパやアジア、中東からの学生が日本の学生と切磋琢磨する創造的な場が生み出されている。
さらに2003年度からは大学院修士課程を、2005年度からは大学院博士課程をスタートさせ、より高度な創造環境の下に、領域を超越し、社会に深く関与する多様な人材育成を実現し、内外の大きな注目を集めるに至っている。
本展覧会は設立20周年を迎えた先端芸術表現科の歩みを振り返りながら、国内外で国際展に参加し数々の賞を受賞してきた出身アーチストたちの制作を通し、来るべき時代の新たなアートヴィジョンを探ろうとするものである。
タイトルの「アペラシオンAPPARITION」とは姿を現わすこと、出現することを意味する。この20年間、先端芸術表現科は、作家たちが無から手探りで新たなイメージや形を生み出すスリリングな場を目撃し、そうした記憶が変容し受け継がれてゆく現場に立ち会ってきた。
ジャンルを跨ぎ、メディアを融合し、技術と想像力を重ね合わせる。その坩堝の中から一つの世界が出現する。世界が一瞬一瞬、刷新されてゆく。そのような出現の瞬間を手繰り寄せながら、作家たちの冒険と実験の場を再現し、先端芸術表現科のみならず東京藝術大学の未来のアートの地図を描きだす。(伊藤俊治)

主催:東京藝術大学先端芸術表現科
企画監修:伊藤俊治(先端芸術表現科教授/退任記念展)
キュレーター:間瀬朋成(先端芸術表現科助教)
会場構成:中原崇志
グラフィック・デザイン:田部井美奈
アシスタント:今井さつき 遠藤純一郎 森岡美樹 日原聖子